- 白内障の手術は、申し込んだらすぐにできますか?
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診断や検査、術前の処置等が必要なため、手術までは数週間〜1ヶ月ほどかかります。また、手術を希望する患者さんが多い場合はさらにお待ちいただくこともあります。
お仕事の都合などで手術を急がれる方は一度ご相談ください。
誰にでも
起こりうる病気です。
症状がある方は早めの受診を。
眼球をカメラに例えると、
レンズの役割をするのが「水晶体」。
白内障はこの「水晶体」が混濁する病気です。
多くの場合は加齢が原因で起こりますが、
内服されている薬剤によって白内障が進行する場合も。
長期間放置して白内障が進行すると
合併症のリスクが高まります。
ものが見えづらい、まぶしい、目がかすむなど、
白内障の代表的な症状を感じたらご相談ください。
手術を受けるタイミングがとても大切です。
早めの受診をおすすめします。
手術が唯一の治療法
白内障の治療は手術により行います。濁った水晶体の中身を超音波装置を使って取り除き、代わりに「眼内レンズ」という人工のレンズを挿入し、改善する手術です。手術時間は短いですが、完遂するには高度な技術が必要です。
当院では、院長が診察から手術までを担当。安心して手術を受けていただけます。
( 手術の流れ )
- 1白内障の診断
- 2手術のお申し込み
- 3コンタクトレンズの方は
装用を中止手術の3-4週間前 - 4眼科的検査、採血、
眼内レンズの度数決定手術の2-3週間前 - 5術前点眼手術の3日前
- 6局所麻酔手術
(10〜15分程度)手術当日 - 7術後の診察手術の翌日
( 眼内レンズの選び方 )
眼内レンズは、水晶体のように厚みを変化させてピントを合わせることはできません。
そのためレンズの種類によって手術後の見え方は大きく変わります。
元々の目の疾患やライフスタイルなどを考慮し、ご自分に合うレンズを選ぶことが大切です。
院長がしっかりお話を伺いますので、安心してご相談ください。
01.
単焦点眼内レンズ
保険適用
ピントの合う点(焦点)が1箇所となるレンズです。
焦点が合う距離では、物をくっきりと見ることができます。
これまでの目の度数やライフスタイルをお聞きし、
近目または遠目のどちらに合わせるかを決めていただきます。
白内障以外に目の慢性疾患をお持ちの方は、単焦点眼内レンズをお勧めしています。
02.
多焦点
眼内レンズ
選定療養 (保険+自費)
二つ以上の距離にピントが合うレンズです。
遠近両方をカバーできるため、日常での見え方がより自然です。
また、遠方から近くまで広い範囲をカバーする「焦点拡張型」「連続焦点型」のレンズもあり、
患者さんによっては、メガネがほとんど必要なくなるケースもあります。
一方で、多焦点レンズは単焦点レンズと比べてコントラストが甘くなります。
また、夜間に光をまぶしく感じることがあり、夜に運転等がしづらいことがあります。
03.
乱視を打ち消す
トーリックレンズ
保険適用または
選定療養 (保険+自費)
選定療養 (保険+自費)
乱視を軽減するための眼内レンズです。角膜に歪みのある(乱視)の方の白内障手術の場合、
角膜乱視を打ち消す度数の乱視矯正用の眼内レンズを入れ、乱視を減らすことが出来ます。
それには乱視をちょうど打ち消す位置に正確に眼内レンズを固定することが必要です。
当院では、白内障手術ガイドシステム「VERION」を用いて顕微鏡下で直接、
眼内レンズを固定する場所を見ることができ、正確に眼内レンズを固定することが可能です。
単焦点と多焦点のレンズからお選びいただけます。
眼内レンズ | 単焦点レンズ〈保険適用〉 | 多焦点レンズ〈選定療養(保険+自費)〉 | |
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焦点 | 遠くに焦点を合わせる | 近くに焦点を合わせる | 遠近どちらにも焦点を合わせる |
昼夜問わず運転する | ○ | 要メガネ | △ |
夜問の運転が多い | ○ | 要メガネ | △ |
日中の運転が多い | ○ | 要メガネ | ○ |
読書が好き | 要メガネ | ○ | ○ |
演劇・映画が好き | ○ | 要メガネ | ○ |
屋内作業が多い | △ | △ | ○ |
パソコン作業が多い | 要メガネ | ○ | ○ |
手元の細かい作業が多い | 要メガネ | ○ | ○ |
ゴルフをよくする | 要メガネ | ○ | |
眼鏡はかけたくない | 要メガネ | ○ |
費用
白内障手術の費用
保険適用です。高額療養費制度を利用いただくと、年齢と所得に応じて自己負担を軽減することができます。
負担割合 | 費用(片目) |
---|---|
3割 | 約 54,000円 |
2割 | 約 36,000円 |
1割 | 約 18,000円 |
- 保険適用の場合、消費税は非課税です。
眼内レンズ
保険適用の単焦点眼内レンズまたは、
自費の多焦点眼内レンズ(下記)からお選びいただけます。
当院の多焦点レンズは全て選定療養で承認されています。
AMO テクニスシナジー | 275,000円 |
AMO テクニスシナジートーリック | 330,000円 |
アルコン クラレオンパンオプティック | 308,000円 |
アルコン クラレオンパンオプティックトーリック | 363,000円 |
アルコン クラレオンビビティ | 308,000円 |
- 上記のレンズ代に+検査代 6,240円がかかります。
- 価格はいずれも税込みです。
主な診療一覧
大学病院で26年間、主に緑内障・神経眼科を専門として診療に携わってきました。
一般眼科や白内障の治療にも力をいれており、日帰り手術を行う設備も整っています。
選定療養とは?
多焦点眼内レンズを選択した場合も、
白内障手術費用は保険適用となります
選定療養とは、追加費用を負担することで、
「保険適用の治療」と「保険適用外の治療」を併せて受けることができる制度です。
本来白内障手術は、保険適用ですが、
以前は、多焦点眼内レンズを用いた白内障手術において「先進医療」という制度が適用され、
レンズも手術も全額自費となっていました。(先進医療特約保険に加入している方は保険会社から給付)
選定療養では、白内障手術が保険適用となり、
多焦点眼内レンズを選択することで増える費用については、
自費でお支払いいただいて手術を受けられるようになりました。
当院では選定療養として承認されている多焦点眼内レンズのみを取り扱っています。