光干渉断層計(OCT)
眼科の検査機器として非常に重要な機器になります。視神経線維の厚みや網膜の構造を詳細に評価するもので、緑内障の早期検出には欠かせない機器です。
多くのメーカーから販売されていますが、当院で採用しているOCTはニデック社製のRS3000 advance2。OCTの撮影の際に、患者さまの目の長さに応じて、OCT像を補正してくれる機能を持ち合わせており、より正確に評価することが可能です。特に、近視が強く、目の長さが長い患者さまに有用ではないかと思います。また、経時変化を評価することにも長けていますので、視野に異常があまり出ていない極早期の前視野緑内障の患者さまにとっては、OCTでの経時変化が見やすく、良い機器だと考えております。
また、この機器は、OCT angiographyも内蔵されており、非侵襲で糖尿病網膜症や加齢黄斑変性症などの新生血管の有無、状態も評価することができますので、網膜の病気の患者さまにも有用です。OCT検査は保険適応になります。
ハンフリー静的視野計
Humphrey Field
Analyzer 3 840
緑内障、視神経炎などの視神経疾患、網膜剥離、網膜変性疾患などの網膜疾患の視野を評価します。この機器は、様々なプログラムが内蔵されており、中心視野の評価に適しています。中心視野が先に障害されやすい緑内障の早期診断には不可欠な検査であります。
ゴールドマン動的視野計
MT-325UD
視野全体を評価する視野計です。神経眼科の疾患である頭蓋内疾患でみられるような、耳側半盲、同名半盲、同名暗点などの有無を評価できます。
広角眼底写真
クララス500
無散瞳状態でも広い範囲の眼底を撮影することが可能な機器です。来院して頂いた患者さまで、事情により目薬で瞳を広げる散瞳検査が出来ない方でも、眼底の状態を撮影することが可能です。
Hess赤緑試験
LEDヘスチャートプロジェクター2 HE-138
眼球運動障害を評価することが可能です。左右眼を分離して眼球運動を評価できます。滑車神経麻痺、外転神経麻痺、動眼神経麻痺などの眼球運動障害の評価には非常に有用です。神経眼科診療において、欠かせない検査機器です。
中心フリッカー
近大式中心フリッカー値測定器 III
CFF-3000
視神経の機能を評価する検査機器になります。視神経疾患の検出に欠かせない検査機器になります。
角膜形状/屈折力解析装置
OPD scan III
角膜の形状を評価する機器です。コンタクトレンズ処方を希望される方で、乱視が強い方は、角膜の形状を評価することで円錐角膜の存在を調べることができます。コンタクトレンズの種類を決める際にも大切な検査の一つになります。
光干渉式眼軸長測定装置
AL-scan (光学式)
目の長さを測る機器になります。白内障手術の眼内レンズの度数を決定する大切な機器になります。また、OCT検査の結果を補正する際にも、目の長さのデータが必要ですので、より正確に緑内障の変化を評価する際に、大切な検査機器になります。
白内障手術ガイドシステム
VERION
この機器を用いると、患者さまの目の強膜血管、輪部と虹彩の特徴を捉えることが出来ます。つまり指紋認証のように「目の認証」を行います。角膜に歪みのある方の白内障手術の場合、乱視を打ち消す乱視矯正用の眼内レンズを入れることで、角膜乱視を減らすことが出来ます。ただし、この眼内レンズの位置をズレなく正確に固定することが必要です。VERIONを用いると、顕微鏡下で直接、眼内レンズを固定する場所を見ることができ、手術前に決めておいた角度に正確にレンズを固定することができます。
調節機能解析装置
AA-2 / ARK-1s
パソコン、スマホによる長時間の作業により目の疲れ、頭痛、肩こりなどの症状に悩まれる患者さまは多くいます。元々、目の度数に左右差があったり、眼鏡をかけることへの抵抗があり長年眼鏡装用されていない方、目が外に向きやすい外斜視がある方、ドライアイがありよく霞んで見える方は、知らずしらずのうちに目の中の調節を司る毛様体が緊張し、疲れの原因になっていることがあります。少しでも快適に眼鏡、コンタクトレンスを装用いただくために、この機器で調節状態を評価することが大切です。