緑内障

早期発見・早期治療が
何より重要な緑内障
緑内障は完治することがない病気です。
症状は非常にゆっくりと進行しますが、一度失われた視力・視野は、治療をしても取り戻すことができず、 早く治療を開始することが何よりも大切になります。
自覚症状がまだない初期段階で発見し、早く治療をスタートできれば、生涯にわたって必要な視力・視野を保つことも可能です。
こんな症状は
ありませんか?
- 眼が重たく感じる
- 眼圧が高いと言われた
- 眼がかすむ
- 片目をつぶると見えない箇所がある
- 光の周囲に影がかぶったり、ぼやけて見える
- 視界の一部がかすんでみえる
緑内障の原因
緑内障を発症する明確な原因は、現在も完全には解明されていません。
発症の原因は主に眼圧の上昇だとされていましたが、近年では正常な眼圧でも発症・進行することが明らかになっています。これにより、視神経の問題・免疫の異常・血流不足など、あらゆる要因が関連していると考えられています。
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初期
初期には視野の端などで暗点(見えない点)が発生します。
しかし違和感や痛みなどの自覚症状はなく、支障なく生活できるので、この段階では気づかない人が多いです。 -
中期
暗点や視野の欠損が進みます。ただし、片目の力で視野を補えるため、症状に気づかない方も多くいらっしゃいます。
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後期
視野が狭くなる症状が悪化し、視力も落ちるため、日常生活に支障が出るようになります。さらに進行すると失明する可能性が上がるので、早めに当院にご相談ください。

わずか数分
初期の緑内障を見つける
緑内障スクリーニング検査
緑内障の主な症状は「視野の障害」。左右の目は互いを補い合う力があるため、多くの場合、余程進行しない限りは自覚できません。気づいたときには視野が多く失われていることも。会社の健康診断で毎年視力検査を受けている方も多いと思いますが、視力検査だけでは初期の緑内障を見つけることは非常に困難です。
当院では、視野検査とOCT(光干渉断層計)により、極早期の緑内障を見つけるための検査を行っています。
下記に当てはまる方は緑内障になるリスクが高いため、 定期的な検査をおすすめしています
- 40歳以上の方(20人に一人が緑内障と言われています)
- 近視が強い方
- ご家族に緑内障の方がいる方
- 眼圧が元々高い方
- 糖尿病の方
- 片頭痛の方
- 血圧の高い方
緑内障の2つの病型と治療法の大きな違い
緑内障は、隅角(ぐうかく)が 開いているかどうかにより2つの病型(タイプ)に分けられます。それぞれ治療法も大きく変わります。
閉塞隅角緑内障(隅角が狭い・隅角が閉じている )
点眼治療も行いますが、レーザー治療・手術治療が優先されます。狭くなっている隅角を広げる治療になります。
この病型では、睡眠薬や心療内科でのお薬を飲まれている方、胃の内視鏡検査を予定されている方は注意が必要です。
詳しくは医師までお尋ねください。
開放隅角緑内障(隅角が広い・隅角が開いている )
点眼治療がメインになりますが、緑内障を診断されてからそれほど経過されていない方は、レーザー治療(SLT)も選択肢になります。
点眼・レーザー治療(SLT)を開始し、定期的に視野、神経線維厚の評価を行い、障害進行を認めた場合は、点眼やレーザー治療(SLT)を追加・変更して更に眼圧を下げるようにします。これらの治療で眼圧下降、視野進行の抑制が不十分な場合は、さらに手術を実施。手術については、房水の流れをよくするための流出路再建術、バイパスを作って房水のたまり(濾過胞)を作成する濾過手術があり、両手術で対応します。
初期には点眼治療、レーザー治療が有効です

多くの緑内障の患者さまは、まず、点眼薬やレーザー治療(SLT)で眼圧を下げることが治療になります。早期に有効な治療をはじめ、生涯を全うできる視力、視野を維持することが適切な方法です。
ただ、これらの治療で眼圧コントロールが難しく、視野障害が進行している緑内障の患者さまには、緑内障手術で眼圧を下げることが必要な方もおられます。
当院では緑内障の手術治療にも対応しています。
手術による治療
点眼薬やレーザーによる治療だけでは緑内障のコントロールが難しい場合、手術加療により眼圧を下げることをご提案します。緑内障によって、視神経が損傷した場合、元に戻す治療法は現在のところ存在しません。しかし、外科手術を行うことで眼圧を安定させ、症状の進行を遅らせる効果が期待できます。
当院では、日帰り手術に
対応しています
当院では緑内障の日帰り手術を実施していますので、希望される方はお気軽にご相談ください。
日帰り手術を安全に行うための設備もしっかり整えていますし、豊富な治療実績があります。また知識や技術も十分に蓄えていますので、患者さまごとの症状の違いにも丁寧に対応し、必要に応じた提案や治療を行っています。