近視抑制

当院での近視抑制治療
近年ではスマートフォンなどの普及により発症が低年齢化、有病率は世界的に増加傾向です。
子どもたちの視力は年々低下傾向にあり、近視が発症した際、いかに近視進行を抑制するかが重要です。
発症年齢が低いほど進行しやすく、将来的に強度近視になりやすい傾向も見受けられます。
当院では、下記のような治療を行い、進行をできるだけ抑制する治療を行っています。
低濃度アトロピン点眼治療

近視のあるお子さまに、毎日1回寝る前に点眼をしていただく治療法です。
近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的・臨床的に有意義な効果が確認されている治療法の一つです。
近視の進行が完全に止まるわけではありませんが、2年間継続して使用することで、何もしない方と比べ近視の進行を軽減できることが報告されています。
2025年4月21日から国内初の低濃度アトロピン治療として、リジュセア®ミニ点眼0.025%が登場しました。当院では低濃度アトロピン0.01(マイオピン)とリジュセア®ミニ点眼0.025%の両剤を提供しております。
※今ある近視を改善するものではありません。
治療対象となる方
12歳以下で、中等度(-6.0D)以下の近視の方。
3ヵ月ごとの定期通院が可能な方。治療を希望される方は、まずご予約いただいてご相談ください。

費用について
適応検査 | 4,000円 |
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初回検査費用+点眼液1本or1ヵ月分 | 550円+4,000円(マイオピン0.01)あるいは4,500円(リジュセアミニ0.025%) |
1週後の検査費用+点眼液2本or2ヵ月分 | 550円+8,000円(マイオピン0.01)あるいは9,000円(リジュセアミニ0.025%) |
定期検査費用+点眼液3本or3ヵ月分 | 550円+12,000円(マイオピン0.01)あるいは13,500円(リジュセアミニ0.025%) |
点眼薬1本or1ヵ月分 | 4,000円(マイオピン0.01)あるいは4,500円(リジュセアミニ0.025%) |
※料金はすべて税込価格となります。
※保険対象外(自費診療)の治療です。
副作用・リスク
- まれにまぶしさ、近方の見づらさ、かゆみ、動悸、目の充血、喉の渇きなどの副作用が生じることがあります。
オルソケラトロジー
寝ている間、特殊なハードコンタクトレンズを装用することで、裸眼視力を上げる治療です。日中はレンズを付ける必要がなく、スポーツも裸眼で楽しめます。大人から子どもまで使用でき、お子さまには近視抑制効果も期待できます。
オルソケラトジーは他の低濃度アトロピン点眼治療・レッドライト治療と併用可能で、近視抑制効果の相乗効果も報告されています。
オルソケラトロジーの仕組み
特殊な形をしたハードコンタクトレンズで角膜の形状を平坦に矯正し、視力を回復させます。
連日装用すると、回復した視力はレンズを外しても一定期間維持されるため、日中は裸眼でも見えるようになります。
装用を中止すると戻すことができるため安心して始めていただけます。

引用元:マイエメラルド
治療対象となる方
3ヵ月ごとの定期的な受診が可能な方(小学校低学年〜高齢者まで)
治療を希望される方は、まず、クリニックへお電話いただき、ご相談ください。
費用について
両眼 | 150,000円(税込) 【トライアル30,000円+120,000円(税込)】 |
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- 適応検査で装着が問題なければ、トライアルとして30,000円(税込)頂戴します。1~2ヵ月の間で、テストレンズで裸眼視力の改善、装用継続が確認できた後に残金120,000円(税込)を頂戴し、長期装用していただくオルソレンズをオーダー致します。トライアルで裸眼視力の改善が得られない場合は、半額返金いたします。以降は、定期診察代3,000円(税込)を頂戴いたします。
- 近視が強かったり、乱視が強い場合は、オーダーメイドのオルソレンズで対応可能な場合もございますので、ご希望の場合、対応いたします。
※保険対象外(自費診療)ですが、医療費控除の対象となる治療です。
※視力が安定するまでに一定の時間が必要です。
副作用・リスク
- 一時的なまぶしさ、閃光盲、残像が生じる場合があります。
レッドライト治療
当院でお渡しする機器を使って、週5日(3分間を1日に2回)ご自宅で機器を覗き込み、ご自身で目に赤色光(レッドライト)を当てていただく治療法です。この光を繰り返し目に当てると、眼底の血流を改善させ、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)効果があると考えられています。
治療対象となる方

3〜16歳で、軽度~強度近視眼の方。
1〜3ヵ月ごとに来院し、 診察・検査を定期的に受けることが可能な方。
治療を希望される方は、まずご予約いただいてご相談ください。
※3〜8歳の方はご家族の管理が必要です。
治療ができない場合

- 斜視と診断された
- どちらかの眼に屈折異常以外の異常、その他の全身的な異常がある
- 遺伝性網脈絡膜疾患・スターガルト病・網膜色素変性症・黄斑ジストロフィーなどの家族歴がある
- 光治療に対する過敏症がある
- 瞳孔散大(散瞳)のある、またはアトロピン・シクロペントラート・トロピカミドなどの瞳孔散大を引き起こす可能性のある薬剤を投与した後
- 低濃度アトロピン点眼治療を行っている(レッドライト治療開始までに14日間以上の休薬が必要)
※オルソケラトロジー・多焦点ソフトコンタクトレンズは併用が可能です。
費用について
当院での費用
治療可能か判定する適応検査 | 5,500円 |
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機器レンタル費用 | 140,000円 |
定期検査費用 (治療開始1・3・6・12ヵ月目) |
5,500円 |
※2年目以降は定期検査費用のみが発生します。(定期検査は3ヵ月毎となります)
※保険対象外(自費診療)・高額医療費制度対象外の治療です。
※料金はすべて税込価格となります。
その他の費用
当院での費用とは別に、機器使用のサブスクリプション料金が発生します。
患者さまご自身で、機器のポータルサイトからお支払いいただきます。
サブスクリプション料金 | 8,250円/月 |
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※お支払い方法はクレジットカード払いのみとなります。(JCBはご使用不可ですのでご注意ください)
1年分一括払い | 89,100円 |
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2年分一括払い | 158,400円 |
※料金はすべて税込価格となります。
諸事項
副作用・リスク
一時的なまぶしさ、閃光盲、残像が生じる場合があります。
副作用を最小限に抑えるため、治療後は3分間程度目を閉じて休むことが推奨されており、治療回数を重ねることで副作用の持続時間は短くなると言われています。
本機器の有害事象については、使用者7万5000人のうち5件(0.0067%)と報告されています。いずれの患者さまも、治療中止してから数か月で全例が回復したと報告されています。自覚症状として「治療後に5分以上持続するまぶしさや残像」の訴えが挙げられています。
医薬品医療機器等法上の承認
未承認
入手経路
Eyerising international
同一の成分や性能を有する
他の国内承認医薬品等の有無
有
諸外国における安全性等に係る情報
https://www.eyelens.jp/media/eyerising/eyerising-guide-device.mp4
各国の承認状況
Eyerising近視治療用機器は、30か国以上で医療機器として許可されており、全世界で既に15万人以上の小児に使用されています。
- BSIノーティフィボディ ISO13485 2016の適合性認証取得
- ヨーロッパ・CEマーク・クラスⅡa
- イギリス・MHRA(医薬品・衣料製品規制庁)・クラスⅡa
- ニュージーランド・Medsafe(医薬品医療機器安全当局)・クラスⅡa
- オーストラリア・TGA(保健省薬品・医薬品行政局)・クラスⅡa
- 中国・CFDA(中国食品薬品監督管理総局)クラスⅡ