近視抑制


近視進行抑制治療(イメージ図)

当院での近視抑制治療

近年ではスマートフォンなどの普及により発症が低年齢化、有病率は世界的に増加傾向です。
子どもたちの視力は年々低下傾向にあり、近視が発症した際、いかに近視進行を抑制するかが重要です。
発症年齢が低いほど進行しやすく、将来的に強度近視になりやすい傾向も見受けられます。
当院では、下記のような治療を行い、進行をできるだけ抑制する治療を行っています。

低濃度アトロピン点眼治療

より高い抑制効果が期待できる0.05%(マイアトロ)

近視のあるお子さまに、毎日1回寝る前に点眼をしていただく治療法です。
近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的・臨床的に有意義な効果が確認されている治療法の一つです。
当院では、従来の0.01%(マイオピン)、0.025%(リジュセア)に加え、より高い抑制効果が期待できる0.05%(マイアトロ)を取り扱っております。お子さまの進行状況に合わせた最適な濃度をご提案します。
※今ある近視を改善するものではありません。

濃度別の進行抑制効果(LAMP試験による3年間の臨床データ例)

濃度が上がるにつれ、より高い進行抑制効果が報告されています。

各アトロピン濃度における3年間の等価球面度数(≒近視度数)の変化
点眼液(濃度) 0.05%(マイアトロ) 0.025%(リジュセア) 0.01%(マイオピン)
近視度数の進行量 -0.73D -1.31D -1.60D
眼軸長の伸長量 0.50mm 0.74mm 0.89mm
特徴 最も高い抑制効果が期待できます。 抑制効果と副作用のバランスが良い濃度です。 副作用が最も少ない濃度です。

治療対象となる方

12歳以下(0.05%は学童期〜思春期推奨)で、中等度(-6.0D)以下の近視の方。
3ヵ月ごとの定期通院が可能な方。治療を希望される方は、まずご予約いただいてご相談ください。

費用について

項目 0.05%(マイアトロ) 0.025%(リジュセア) 0.01%(マイオピン)
① 適応検査 4,000円
② 初回検査費用
+点眼液1本
550円 + 8,000円
(※約2ヵ月分)
550円 + 4,500円 550円 + 4,000円
③ 1週後の検査費用
+点眼液
550円
(点眼液の購入なし)
550円 + 9,000円
(2本分)
550円 + 8,000円
(2本分)
④ 定期検査費用
+点眼液
550円 + 8,000円
(1本分/2ヶ月毎)
550円 + 13,500円
(3本分/3ヶ月毎)
550円 + 12,000円
(3本分/3ヶ月毎)
点眼薬1本(単品) 8,000円
(※約2ヵ月分)
4,500円 4,000円

※マイアトロ0.05%は1本で約2ヵ月間使用可能なため、1ヵ月あたりの薬剤費は他濃度と同等(4,000円)です。
※場合によっては、①適応検査と②初回検査を同日に行うことがあり、その際のお会計は4,000円+各点眼代となります。

※料金はすべて税込価格となります。
※自由診療のため、保険診療と同日の受診はできません。

副作用・リスク

  • まれにまぶしさ、近方の見づらさ、かゆみ、動悸、目の充血、喉の渇きなどの副作用が生じることがあります。
  • 濃度が上がる(0.05%など)とまぶしさを感じやすくなる傾向がありますが、就寝前の点眼により日中の影響は最小限に抑えられます。

オルソケラトロジー

寝ている間、特殊なハードコンタクトレンズを装用することで、裸眼視力を上げる治療です。日中はレンズを付ける必要がなく、スポーツも裸眼で楽しめます。大人から子どもまで使用でき、お子さまには近視抑制効果も期待できます。
オルソケラトジーは他の低濃度アトロピン点眼治療・レッドライト治療と併用可能で、近視抑制効果の相乗効果も報告されています。

オルソケラトロジーの仕組み

特殊な形をしたハードコンタクトレンズで角膜の形状を平坦に矯正し、視力を回復させます。
連日装用すると、回復した視力はレンズを外しても一定期間維持されるため、日中は裸眼でも見えるようになります。
装用を中止すると戻すことができるため安心して始めていただけます。

オルソケラトロジーの仕組み

引用元:マイエメラルド

治療対象となる方

3ヵ月ごとの定期的な受診が可能な方(小学校低学年〜高齢者まで)
治療を希望される方は、まず、クリニックへお電話いただき、ご相談ください。

費用について

両眼 150,000円(税込)
【トライアル30,000円+120,000円(税込)】
  • 適応検査で装着が問題なければ、トライアルとして30,000円(税込)頂戴します。1~2ヵ月の間で、テストレンズで裸眼視力の改善、装用継続が確認できた後に残金120,000円(税込)を頂戴し、長期装用していただくオルソレンズをオーダー致します。トライアルで裸眼視力の改善が得られない場合は、半額返金いたします。以降は、定期診察代3,000円(税込)を頂戴いたします。
  • 近視が強かったり、乱視が強い場合は、オーダーメイドのオルソレンズで対応可能な場合もございますので、ご希望の場合、対応いたします。

※保険対象外(自費診療)ですが、医療費控除の対象となる治療です。
※視力が安定するまでに一定の時間が必要です。

副作用・リスク

  • 一時的なまぶしさ、閃光盲、残像が生じる場合があります。

レッドライト治療

当院でお渡しする機器を使って、週5日(3分間を1日に2回)ご自宅で機器を覗き込み、ご自身で目に赤色光(レッドライト)を当てていただく治療法です。この光を繰り返し目に当てると、眼底の血流を改善させ、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)効果があると考えられています。

治療対象となる方

3〜16歳で、軽度~強度近視眼の方。
1〜3ヵ月ごとに来院し、 診察・検査を定期的に受けることが可能な方。
治療を希望される方は、まずご予約いただいてご相談ください。
※3〜8歳の方はご家族の管理が必要です。

治療ができない場合

  • 斜視と診断された
  • どちらかの眼に屈折異常以外の異常、その他の全身的な異常がある
  • 遺伝性網脈絡膜疾患・スターガルト病・網膜色素変性症・黄斑ジストロフィーなどの家族歴がある
  • 光治療に対する過敏症がある
  • 瞳孔散大(散瞳)のある、またはアトロピン・シクロペントラート・トロピカミドなどの瞳孔散大を引き起こす可能性のある薬剤を投与した後
  • 低濃度アトロピン点眼治療を行っている(レッドライト治療開始までに14日間以上の休薬が必要)

※オルソケラトロジー・多焦点ソフトコンタクトレンズは併用が可能です。

費用について

当院での費用
治療可能か判定する適応検査 5,500円
機器レンタル費用 140,000円
定期検査費用
(治療開始1・3・6・12ヵ月目)
5,500円

※2年目以降は定期検査費用のみが発生します。(定期検査は3ヵ月毎となります)
※保険対象外(自費診療)・高額医療費制度対象外の治療です。
※料金はすべて税込価格となります。

その他の費用

当院での費用とは別に、機器使用のサブスクリプション料金が発生します。
患者さまご自身で、機器のポータルサイトからお支払いいただきます。

サブスクリプション料金 8,250円/月

※お支払い方法はクレジットカード払いのみとなります。(JCBはご使用不可ですのでご注意ください)

1年分一括払い 89,100円
2年分一括払い 158,400円

※料金はすべて税込価格となります。

諸事項

副作用・リスク

一時的なまぶしさ、閃光盲、残像が生じる場合があります。
副作用を最小限に抑えるため、治療後は3分間程度目を閉じて休むことが推奨されており、治療回数を重ねることで副作用の持続時間は短くなると言われています。
本機器の有害事象については、使用者7万5000人のうち5件(0.0067%)と報告されています。いずれの患者さまも、治療中止してから数か月で全例が回復したと報告されています。自覚症状として「治療後に5分以上持続するまぶしさや残像」の訴えが挙げられています。

医薬品医療機器等法上の承認

未承認

入手経路

Eyerising international

同一の成分や性能を有する
他の国内承認医薬品等の有無

諸外国における安全性等に係る情報

https://www.eyelens.jp/media/eyerising/eyerising-guide-device.mp4

各国の承認状況

Eyerising近視治療用機器は、30か国以上で医療機器として許可されており、全世界で既に15万人以上の小児に使用されています。

  • BSIノーティフィボディ ISO13485 2016の適合性認証取得
  • ヨーロッパ・CEマーク・クラスⅡa
  • イギリス・MHRA(医薬品・衣料製品規制庁)・クラスⅡa
  • ニュージーランド・Medsafe(医薬品医療機器安全当局)・クラスⅡa
  • オーストラリア・TGA(保健省薬品・医薬品行政局)・クラスⅡa
  • 中国・CFDA(中国食品薬品監督管理総局)クラスⅡ

よくある質問

Q
近視抑制治療はどの種類が良いのでしょうか?
A

当院では「低濃度アトロピン点眼」「オルソケラトロジー」「レッドライト治療」の3種類をご提供しています。
お子さまの年齢、近視の度数、ライフスタイル(スポーツの有無など)、そして保護者の方の管理のしやすさによって最適な治療は異なります。診察時に検査結果に基づき、最適なプランをご提案いたします。

Q
どのくらい近視が進行していると治療ができないなどの制限はありますか?
A

治療法によって制限が異なります。例えば、低濃度アトロピン点眼(0.01%〜0.05%)は中等度(-6.0D)以下のお子さまが対象となります。レッドライト治療は3歳〜16歳が対象です。オルソケラトロジーも強度近視や強い乱視がある場合は適応外となることがありますが、まずは適応検査で判断が可能です。諦める前に一度ご相談ください。

Q
いつから始めるのが正解ですか?
A

近視の発症年齢が低いほど、将来的に「強度近視」になりやすく、目の病気のリスクが高まることが分かっています。
そのため、「近視が始まった」と診断された段階で、できるだけ早く抑制治療を開始するのが理想的です。
特に小学校低学年から中学年にかけては進行が速いため、早期の検討をお勧めします。

Q
近視の進行は本当に止まりますか?
A

これらの治療は近視を「完全に止める」ものではなく、進行を「緩やかにする(抑制する)」ためのものです。
臨床試験データでは、何も治療をしない場合と比べて、眼軸長(目の長さ)の伸びを50〜70%程度抑えられるという結果が出ています。将来、眼鏡の度数が極端に強くなるのを防ぐ効果が期待できます。

Q
副作用やリスクはありますか?
A

治療ごとに特有のリスクがあります。点眼薬では一時的なまぶしさや近くの見えにくさ、オルソケラトロジーではコンタクトレンズ特有の感染症リスク、レッドライト治療では一時的な残像などが挙げられます。
当院では定期検査を徹底し、副作用を最小限に抑えながら安全に治療を継続できるようサポートいたします。

Q
近視抑制治療を途中でやめたらどうなりますか?
A

治療を急に中断すると、抑えられていた進行スピードが再び速くなる「リバウンド現象」が起こる可能性があります。
特に低濃度アトロピン点眼治療などで報告されています。自己判断でやめず、医師と相談しながら徐々に点眼回数を減らすなどのステップを踏むことが重要です。

Q
治療はいつまで続けるのが良いですか?
A

一般的に、眼軸(目の長さ)の成長が落ち着く10代後半(高校卒業程度)まで継続することが推奨されています。
体の成長が止まる時期と合わせて、近視の進行も落ち着く傾向にあるため、そこまで治療を続けることで将来の強度近視リスクを最大限に抑えることができます。

Q
オルソケラトロジーと点眼治療を併用することはできますか?
A

はい、可能です。オルソケラトロジーと低濃度アトロピン点眼を併用することで、それぞれ単独で行うよりも高い近視抑制効果が得られるという研究結果が報告されています。進行が非常に速いお子さまには、このような併用療法もご提案しています。

Q
治療費に健康保険は使えますか?
A

近視抑制治療は、現在の日本の保険制度では「自費診療(保険外)」となります。そのため、検査代や薬剤代はすべて全額自己負担となります。ただし、オルソケラトロジーなどの一部の治療は「医療費控除」の対象となる場合がありますので、領収書は大切に保管してください。

Q
治療を始めれば、スマホやタブレットを自由に使わせても大丈夫ですか?
A

治療中であっても、環境改善は非常に重要です。近くを長時間見続けることは近視を進行させる大きな要因ですので、「30分見たら20秒休む」「外遊びを1日1〜2時間取り入れる」といった生活習慣の改善を並行して行うことで、治療効果をより高めることができます。

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